CPM(米国公認不動産経営管理士)
2018.06.04

昨年の6月から、講義を半年間受講し、CPM(米国公認不動産経営管理士)の資格を取りました。

賃貸アパートやマンション、商業施設、ビルなどを管理し、オーナーの資産を効率よく運営、また、設備や内外装の改善を提案し価値を向上させる、融資利用の場合は投資価格に対しての運用利回りを向上させるなどの提案を行えるようなスキルと知識を身に着ける資格です。

しかし、何よりも大事なことは「倫理」を一番大切にするということ基本に置いていました。

アメリカでは不動産業に従事する者の社会的地位が高いということを業界の諸先輩からはよく聞きます。

しかし、その要因はこの「倫理」を大切にすることなどに起因するのでは思います。

決して、日本の不動産業に従事する人は倫理観が無いとは言いませんが、中には自己利益を中心に活動する人は今まで仕事をしてきた中では少なくないようには思えます。

今回の資格は総合不動産コンサルティング企業を目指すうえで仕事を頑張り、自宅を所有したうえで老後の備え等でアパート経営などの資産運営に進む方々に対してのサービスで、当社にもその部署を将来創ろうと思い、先陣を切り、スタッフではなく私が受講し、取得したのですが、いままで業務としては経験が無い為、「NOI(営業純利益)」、「LTV%(ローン資産化比率)」、「$/$%(キャッシュ・オン・キャッシュ収益率)」、「DCR(債務回収比率)」、「K%(ローン定数)」・・・・など、???

何のことやら、46歳の私にはとても大変でした‼

しかし、講師の皆様と一緒に受講した仲間に支えられ、MPSAという最終試験に初回は落ちたものの、1月に行われた再試験にはなんとか合格をすることができました。

そして、その資格の授与式が主催するアイレムジャパンの年に一回の全国大会にて行われ、先週、参加してきました。

今年は九州の熊本が開催地、聞くところによると、本当は熊本震災があった年に熊本開催の予定だったそうです。

しかし、5月の開催1か月前に震災が起こり、やむなく中止という状況から、やっと今年、まだ熊本市内は復興途中でありますが開催が実現したとのことでした。

当日、式典等が午後からだった為、開催実行委員の地元の方々のご好意で付き添って頂き、熊本城を観光してきました。

ホテルから見ても壮大な素晴らしいお城と感じましたが、城門を入ってすぐのところから、石垣が崩れ、本丸のお城は数年前にコンクリートの基礎杭を入れてあった部分が残り、城がコンクリートの柱の上に宙に浮いたような状態で、石垣は崩れていました。

ガイドさんによると石垣の修繕にはこれから約20年はかかり、費用はなんと680億円必要だそうです。

ガイドさんが、修学旅行に来た小学生に説明をした際に、子供から質問があったそうです。

「加藤清正はこの城を当時7年間で完成させたのに、いまの技術があるのになんで20年もかかるの?」

実は、今回崩れた石は全て「石師」によって、同じ元の場所に戻されるとのことでした。

その為、新規で作るより何倍もの時間が必要になるとのことです。

文化を残すということは大変ですね。

しかし、この城はそれだけの価値は十分あると思います。

 

授与式は、一人づつ、認定証とバッジがアメリカ本部の会長とアイレムジャパンの会長の二人から壇上で渡されました。

今年の全国での資格取得者は約80名、6割位の方が参加しました。

スーツにバッジをつけると、資格の重さを感じるとともに、CPMでいう「倫理」を大事にし、業務に励み、不動産業界の地位の向上と、プロとして仕事を通してお客様への貢献を心に改めて刻まれた気がします。

 

CPMの資格に恥じないようにこれからも頑張ります。