解決事例 19ご主人の失踪
千歳市 細谷様

名前・年齢
細谷様(仮名)
住所
千歳市
家族
夫婦+大型犬
職業
パート
きっかけ
ご主人の失踪
一番の希望
完済したい
債権者
地方銀行
間取り等
4LDK+S

お支払いができなくなった理由

住宅ローンを支払っていたご主人がうつ病を患い突然の失踪。ご主人が所在不明の間は休業手当等の手続きもできないため、専業主婦だった細谷様がパートで働き始め、パートで得たお給料と、貯金を切り崩して住宅ローンを支払っていました。しばらくしてご主人とは連絡が取れましたが、これを機に仕事は退職することになり、細谷様がパートに出て得た収入でローンを支払い続けながら、不動産会社に依頼し自宅を販売しておりました。しかし販売開始から半年経過しても成約には至らず、貯金も底をつき、生活が苦しく返済が厳しいためインターネットを見て当社へ連絡がありました。

ご相談者の希望

なるべく高く売ってなんとか住宅ローンを完済したい。

冬のボーナス返済まではなんとか住宅ローンの返済を行えますが、ボーナス返済の30万円の支払いは困難なのでそれまでに売却してほしい。

解決までの流れ

当社に相談していただいた時点で、ご主人の退職金で土地の代金は完済しており、残っているのは建物の住宅ローンのみとなっておりましたので、債務は通常のローンの方よりも比較的少なめでした。ご自宅は人気のメーカー施工で、建築後10年と比較的新しい物件でしたが、室内で大型犬を飼っていた為、床にはキズが多くあり、この傷が販売にはネックになる部分と思われました。

インターネットでの広告と新聞に折り込み広告を入れ、現地でのオープンハウスを何度か開催したところ、数件の内覧がありましたがすぐに成約には至りませんでした。その後、ご実家が近くにあり、数か月後に転勤で千歳に住む予定のご夫婦が内覧し、床の傷などの気になる部分をリフォームして住みたいという相談があり、追加でかかるリフォーム費用の問題がありましたが、当社提携のリフォーム会社を協力によりリフォームも予算内に収まるということで購入申込となりました。

購入金額は完済できる返済額にやや満たない金額になっていましたが、細谷様が頑張って支払いをしていたのでこれまで延滞もなく、売却額で返済して足りない分は新たに銀行から借り入れる形で成約することができました。

ご相談者の感想

最初は某大手不動産会社に販売を依頼しておりましたが、半年たっても全く売れる気配がなく、担当の方にも「もっと安くしないと売れない」と言われてしまい、ネットで調べた任意売却専門のアールスペースに連絡をしました。残債や次の生活の資金の相談に乗っていただき、安心できたので芳賀社長を信じて販売のお願いをすることにしました。できれば任意売却は避けたかったので、なるべく完済できる形での販売にこだわりました。芳賀社長は地方にもかかわらず現地でのオープンハウスを開催してくれ、購入希望者が見つかったときは、やっと解決のめどが立ったと心からホッとしました。

任意売却を避けるために、苦しかったですが販売期間の間も支払いを頑張っていたため、売却が決まったときは残債もさらに減り、当初は100万円ほどの新たな借入れ覚悟していましたが、借入は30万ほどで済み、予定よりも少ない借り入れで済んだので本当に助かりました。

ここ数年、家のことや主人のことで実家の両親や兄に心配ばかりかけてきましたが、母も兄も「本当によかったね」と言ってくれ、無事に売却できたことにより、家族も安心させることができてよかったと思います。残りの借金を払うのは大変ですが、あとひと踏ん張りだと思って頑張って行こうと思います。

担当者よりメッセージ

もともとはご主人の収入での返済を予定して建てた家だったので、急にローンの支払いを自分で働いてするとなると、奥様には大変な苦労があったと思います。

細谷様が相談にいらしたのは10月ごろでした。「任意売却をして信用情報に傷がつくのは嫌だけど、もう任意売却しか方法がないかもしれない」と、とても暗い顔をされていました。時期としてはこれから冬に向かい北海道では住宅の販売が厳しくなる季節でしたので私としても少々心配もありました。しかしながら、人気の大手メーカーの物件であること、床の傷の件はあっても数か月支払いを頑張れるならば、その間に通常売却も可能かもしれないと提案したしましたところ、細谷様にもご納得いただき、年内の売却を目標に販売活動をいたしました。

結果としては年が明け、2月に売却完了となってしまいましたが、その間、細谷様が1月のボーナス払いを頑張ってくださり、多少の持ち出しはありましたが、ほぼ完済という形で売却が完了しました。ローンの支払いのため、ここ1年ほどはパートを掛け持ちで仕事をしていたというお話でしたが、これからはあまり無理をせず自分の生活のために頑張っていてほしいと思います。