解決事例 22自営業の破綻
小樽市 清水様

名前・年齢
清水様(仮名)
住所
小樽市
家族
夫婦二人
職業
作業員
きっかけ
自営業の破綻
一番の希望
普通の生活がしたい
債権者
地方銀行
間取り等
2LDK

お支払いができなくなった理由

清水様は大手メーカーの工場勤務で収入も良く、夫婦の趣味を生かした大きな家を建てていました。

早期退職を機に、退職金をほぼトラックの購入に充て、自営で運送の仕事を行うようになりました。最初の数年は順調でしたが、その後ガソリンの高騰や、運送費用の低下などで、経費の収支が合わなくなり経営状態が悪化していきました。もともと住宅ローンの支払いも高めに設定していたので、安定しない自営業の収入ではローンの支払いも遅れがちになり、とうとう債権者から競売申し立てをされてしまいました。

当社から送付した「任意売却についてのご案内」を読んだ奥様から相談の電話がありました。

ご相談者の希望

自宅の売却今の経済状況では仕方がないと思っていますが、手元にお金がないため引っ越しもできません。なんとか今の生活を立て直して、普通の生活に戻るため引っ越し費用を確保していただくことが一番の希望です。

解決までの流れ

ご主人の仕事が終わる夕方にご自宅を訪問しましたが、訪ねてみると家は真っ暗で人の気配もなく、最初は留守かと思いました。暗い中から奥様が声をかけてくださりなんとか無事にご夫婦とお会いすることができましたが、聞けば電気ガス水道がかなり前から止まっているとのことで、ご夫婦と私の三人でロウソクの明かりのもとで、現在の状況、今後の要望などをお伺いいたしました。

お二人とも希望は大きな家は手放し、何とか生活を立て直したいとのことでしたので、まずはご自宅の査定を行い債権者の合意金額を確定させ、販売を開始しました。お宅は自然豊かな場所にあり、非常に凝った作りの素敵な家で、螺旋階段のある広い2LDKでした。素敵な家ですが凝ったデザインになっている分、なかなか一般のニーズに合わず、販売が長期化するのではと心配でした。

その後確定した売却金額も残債が多く、なかなか特殊な状況に見合った価格にはならず、販売には時間がかかってしまいました。しばらくしてインターネットの広告を見たお客様から問い合わせがあり案内したところ、立地条件が探していたものにピッタリで、かつ、物件を自分好みにフルリフォームすることを希望しているという、非常にニーズに合ったお客様だったため、無事に成約に至りました。

清水様は売却後も他の債務が多かったため、当社が提携している弁護士を紹介、債務整理も同時期に行っていきました。

ご相談者の感想

私の経営の失敗から、電気ガス水道が止まるような事態になってしまい、体の弱い妻にはその間、親戚の家へ身を寄せさせてもらい、ほぼ別居のような状態で暮らしていました。妻や親類にはこの一年ほど迷惑をかけ、ずいぶんと大変な思いをさせてしまったと思います。

アールスペースさんからの「任意売却のご案内」が届いたときに、妻と話し合い、藁にもすがる思いで連絡してみました。すぐに芳賀様が訪問してくれ、電気も暖房もつかない寒い中じっくり私たちの話を聞いてくれて、本当に信頼のできる人だと思い任意売却をお願いしました。

結果的に、売却も無事に完了し、債権者に引っ越し費用を認めてもらい確保することができ、弁護士も紹介してもらい債務も整理することができました。今は夫婦二人で、身の丈に合った暮らしと普通の生活ができるようになって本当に良かったと思います。当時は生きていくことが辛くなったりもしましたが、諦めないでよかったと思います。

担当者よりメッセージ

清水様ご夫婦がご連絡をくれたのは秋も終わりのころでした。電気ガス水道が止まっているとのことで、ご夫婦と私の三人でロウソクの明かりの下、お話したのが鮮明に記憶に残っています。ライフラインが止まった状態で冬も越したともお聞きしましたが、寒い北海道では相当大変なことだったのではないかと思います。

販売中はやはりなかなか物件に合ったお客様が現れず、販売には少々時間がかかってしまいましたが、購入した方にも「やっと条件に合った物件が見つかった」と喜んで頂き、この上ない良い取引ができました。売却後に一度清水様のお宅を訪問する機会がありましたが、以前のお宅に比べると、だいぶ狭いアパート住まいにはなりましたが、ご夫婦が仲良く暮らしていらっしゃったので、生活再建のお手伝いが出来て本当に良かったと心から思いました。

住宅ローンの支払いに行き詰ったとき、真面目な人ほど生活を切り詰めて我慢したり、支払いのために借金を重ねたりして、結果としてさらに苦しい状況に陥ってらっしゃる方を多くお見受けします。どうか一人で頑張らずに、私共のような任意売却の専門家にご相談いただければ、解決の道が早く見つかるのではないかと思っております。