解決事例 11精神的な病気
旭川市 森様

名前・年齢
森様(仮名)・42歳
住所
旭川市
家族
妻、娘(中2)、息子(小5)
職業
無職
きっかけ
精神的な病気
一番の希望
引越し費用の確保
債権者
地方信金
間取り等
一戸建 4LDK

お支払いができなくなった理由

大手メーカーの工場に森さんは長年勤務してきたのですが上司のパワーハラスメントにより躁うつ病を患い、勤務先を退社。しかし、退社した時は本人も家族など周りの方々も森さんの病気には誰も気付いていませんでした。その後、自分で事業を始めました。その頃に感情の起伏が大きくこれまでとは様子が違うことに奥様や周りの方々もおかしいと思い始めましが、躁状態の時に取引先やスタッフと飲食店で何十万円も一日で使ったり、高価な買い物をしたり、高級車を購入したりとカードやローンを利用し、気づけば1000万円近くまで借入れが増えていました。会社も休業状態、収入は無く返済のみがある状況、なんとか預貯金を取り崩し生活してきましたがもう住宅ローンやほかの借入れの返済も不可能な状況でカードローンの金融機関が競売を申し立てている状況でした。

ご相談者の希望

現在は収入が無く、奥様の実家が事業をしているのでその手伝いをして家族4人の食費を賄う最低限の収入をもらい、なんとか生活している状況でした。その為、引っ越すお金もありません。自宅を手放すことはしかたないと思っているので引越し費用だけでも確保したい。

解決までの流れ

債務状況を確認したところ、競売を申し立てたローン会社Aは住宅には抵当権を設定していない為、このまま競売の手続きを裁判所が進めていけば売却予定金額が一番抵当権者である地方信金の残債額以下となり、ローン会社Aは競売で貸出金の回収を行うことはできないことは明らかな為、無剰余との判断で競売申し立ては却下されることが予想されました。その為、まず、一番抵当権者である地方信金に連絡し、任意売却の手続きや流れについての打合せから担当者と開始しました。また、森様にはほかの債権額も大きく生活を立て直すには法的な自己破産等の債権処理の手続きが必要と考えられた為、提携弁護士を紹介し解決に向け相談を行っていただきました。

ご自宅は新築後5年とまだ新しかったのですが、伺った際は奥様が仕事に出て、ご主人が炊事や洗濯、掃除などできる限り、家のことを行うという生活を行っていたのですが、どうしてもご主人の体調が悪いときは思うようには動けないので、室内はものが片付いていない状況でした。しかし、競売の取り下げや地方信金の債権をサービサーへの移行手続き等が必要だった為、販売を開始するまでは2ヶ月位の猶予がありましたその間にできるだけお掃除をするようにお願い致しました。

そして、いざ販売の際にはお子様も片づけやお掃除を手伝い、室内をきれいにしてもらいました。販売の情報をインターネットに掲載してほどなく近隣に住んでいるご家族に気に入ってもらいご購入頂きました。今回、成約に至ったのは森様ご家族が室内を本当にきれいにお掃除して頂いたことが大きい要因でした。

ご相談者の感想

まったくどうすればよいかわからず、どうしようもない状況から、的確に住宅ローンやほかの借入れまでも対応してもらい本当に感謝しています。

夫も体調は万全とまではいきませんが大分普通の生活ができるようになってきました。

子供たちも転校はしましたが新しい学校でもなんとか慣れてきたようです。

一次は家族でもうだめだと思い、変なことを考えたこともありましたがまたいくらかは平穏な生活に少しづつ戻ってきています。

本当にありがとうございました。

担当者よりメッセージ

初めてお会いした際、奥様が抑えきれない気持ちが一杯になりたくさん零れ落ちた涙が本当に忘れられません。森様のご主人も大変つらい状況でしたがそれを子供には心配をかけないように踏ん張り、全部を背負ってきた奥様の今までの心労が凄いものだったことを本当に感じました。ご主人も最初にご自宅でお会いした時より、最後銀行での決済の際お会いした時は、体調が良くなってきているのがわかりました。また、お子様も新しい学校に慣れたと聞けたことが、私も子供がおり、転校のことを心配をしていたので本当に良かったと思います。

森様は住宅ローンの残債も大きかったのですがほかの借入れについても病気が理由となり法的な整理する手続きができたので本当に良かったです。

これからはまた健やかな毎日があることをお祈りいたします。