解決事例 18仕事中の怪我による長期入院
札幌市 西区 宮沢様

名前・年齢
宮沢様(仮名)65歳
住所
札幌市 西区
家族
妻、娘(2人)、孫(3人)
職業
アルバイト、年金生活
きっかけ
仕事中の怪我による長期入院
一番の希望
住み続けたい
債権者
地方銀行
間取り等
4LDK

お支払いができなくなった理由

定年退職後、宮沢様は年金とアルバイトの収入で住宅ローンを支払っていました。退職した会社に月の半分ほどはアルバイトで働きに行っていましたが、仕事中に運悪く骨折する大けがをしてしまい、入院が半年と長引くことになりました。その間は収入の目処が立たず、徐々に住宅ローンを払う余裕がなくなってしまいました。支払に困った宮沢様が銀行にローンの返済をできないことを相談するも、過去に不景気で給与が減少し、その時に返済方法の見直し(リスケジュール)をしたこともあり、銀行には支払いを待ってもらえませんでした。

一緒に住んでいる奥さんや娘さんたちもそれぞれ仕事をしていますが、パートの収入はあまり多くなく、子供の保育園代などの支払いなどでそれぞれに生活に余裕もなく、支払いの協力をお願いするわけにもいかず、ローンの支払いが滞るようになっていたのです。

ご相談者の希望

できればこのまま家族と一緒に住み続けたいと考えている。

数年前にこの家から引っ越しをして引越し先の学校になじめず、こちらにまた戻って生活している中学生の孫もいるので、なんとか環境を変えずに住まわせたい。どうしても住み続けることが無理ならば、引っ越し費用を確保してほしい。

解決までの流れ

基本的には通常通りの販売をし、できればそのまま宮沢様一家をご自宅に住まわせてくれるオーナーを探すことにしました。

ご自宅はここ数年メンテナンスをする余裕がなく、外壁の塗装の剥がれや雨漏りなどがあり、あまり状態の良いものではありませんでした。またこちらのお宅の土地の形状も、間口が狭く変わった形をしていたり、高圧線の鉄塔が建物の裏にあり、家の真上を送電線が通っていたりと、少々悪条件が重なっており、査定額は市場価格よりも安くなる結果になっておりました。

居住希望のお客様にも物件をご案内しましたが、やはり内外装の劣化や設備の劣化、送電線の件などがネックになり、なかなか良いお返事をいただけずにいたところ、査定額が安くなっていたことで、この物件をオーナーとして購入したいという投資家が現れました。宮沢様は長年住宅ローンを支払い続けていた為、この時点であと500万位の残債になっておりました。残念ながら完済は難しい価格での販売になってしまいましたが、無事に成約となり、宮沢様はそのまま家賃を支払って住み続けることが可能になりました。

ご相談者の感想

相談した当初は、先も見えず本当に不安で、特に引越しをした場合の孫の環境の変化のことを考え悩んでいました。住み続けたいと希望を出していましたが、都合よくオーナーが見つかるなんて無理じゃないか?と半ばあきらめてもいました。「まさか本当に住み続ける事が出来るなんて!」と今は家族で喜んでおります。オーナーさんも良い方で、家賃の話し合いにあたり、こちらの事情を最大限加味して考えてくれて本当に助かりました。自宅の売却などで色々と動いていた数カ月で年金が満額出るようになり、生活も安定してきましたので、今後の家賃の支払いは大丈夫だと思います。

売却して残ったローンの支払いもまだありますが、これも交渉してもらった結果、無理のない金額で支払って行けるようになり、ホッとしています。こちらの希望を叶えてくれた芳賀社長には感謝しかありません。有り難うございました。

担当者よりメッセージ

住み続けたいが一番のご希望でしたが、相談当初は実現できるか多少不安でありました。

物件の調査を進めると、建物状況が悪く、土地の形状、高圧送電線など、マイナスの要因が多く、販売価格は市場価格に比べ割安になってしまいました。しかしそれが功を奏しオーナーが見つかり、本当に良かったと思っています。オーナー様もいくつか物件を持っている方で、家賃等の交渉にも慣れており、順調に進みましたのでこれもまた良かったと思います。今回は一般の居住希望のご案内では良いお返事を頂けなかった中での成約、尚且つ宮沢様の第一希望が実現できたので私も本当にホッとしました。

住み続けられたことで、心配していらしたお孫さんの環境も変わることなく元気に学校に通っている様子で、こちらとしても安心致しました。今後はお孫さんたちも大きくなり、娘さんたちが仕事に充てる時間が増やせるようになり、世帯収入がもう少し増えてくる予定とおっしゃっていましたので、安定した暮らしが見込めるのではないかと思います。ご家族仲良くこれからも暮らして行けますよう心から願っております。