札幌商工会議所が開催のトップセミナーを受講しました。
今回は、モスバーガーの創業メンバーで現在は代表取締役会長である「櫻田 厚」氏の講演でした。
おじさんが創業者として始めた「モスバーガー」。
飲食店のアルバイトを行った経験があるということで声をかけられ、創業メンバーに。
一号店の店長時代、お店の前に黒船来襲のように「マクドナルド」が客席数10倍の規模で出店‼
周りから「モス」はつぶれるとささやかれたが、スタッフと必死に仕事をし、乗り切った。
徹底したのは基本だった。
1、満面の笑顔を練習し、あいさつを行う。
2、とにかく、お店をくまなく掃除し、きれいにする。
3、お客様に喜んでもらえる商品を開発、工夫。
結果、マック出店の初月、過去最高の売り上げを記録した。
話を聞きながら、本当に「ピンチはチャンス」なんだということを感じました。
また、台湾のモスバーガーを立ち上げた際のエピソードでは、赴任し、一生懸命に現地の社員を教育、仕組みを組み立てたそうです。
言葉を話せない櫻田会長は、当時いつも通訳が隣につき、通訳を通じ、話していたそうです。
1年が経過した会議の席で、現地の社員から言われたことは
「櫻田さんから愛を感じない」
日本の優れた仕組みを導入する、優れた商品を作る事は素晴らしい。
しかし、ここは台湾、何故、言葉を覚えようとしない?
仕事が終わった後、仲間と飲んだりコミュニケーションをとろうとしない?
「仕事への情熱は感じるが、仲間への愛が感じられない‼」
私も、自分を振り返り「どきっ」としました。
そこから、通訳をやめ、現地の言葉を覚え、コミュニケーションをとることにより、業績を創っていったとのことです。
最近、私も本当に「愛」が大事だなぁと思います。
会社の仲間と接するときも、以前の私は指示通りに仕事ができない、支持を守らないなどのことがあると、「できないなら、いいよ、私がする」と仕事を奪っていました。
表面は感情的ではありませんでしたが、「心の中では、バカ! ふざけるな!」などと思っていました。
でも、それではダメです。
スタッフとの距離が離れていくだけで、何もいいことが無いと。
そして、あきらめないことが「愛」だと気づき、スタッフに伝えるべきことはあきらめず伝えるようにしていることや、以前はまったくしてなかった、食事の機会やミーティングをしています。
今回の櫻田会長の話を聞き、今、実行していることが間違いないということも確認できました。
また、モスバーガーという、企業を創ってきたにもかかわらず、東京ディズニーランドのオリエンタルランドや長野県にある伊那食品工業などの素晴らしいと思う企業に学び、成長を求める。
本当に、それが社会に役立ち、社員が喜び、発展していく会社の根幹ではと思いました。
当社の社訓の一つに「向上心を持ち成長し続ける」というものがあります。
これは、以前、スタッフに意識調査のアンケートを取った際に、社員が求めていたのは「安定」でした。
「安定」とは何かと、その時、深く考えたのですがそこで出てきたのが、「成長」です。
物やお金は、何かあればすぐになくなりますが、自分自身に身に着けた知識や経験、人間力は無くなることはない。
場所や仕事、環境が変わったとしても成功を作る事ができると思いました。
そこで作った一文です。
これも、本当に間違いがないと今回の講演で確認ができたと思います。
また、伊那食品工業の会長がおっしゃっていた
「家族が父の勤める会社を素晴らしいと言ってもらえる会社が、良い会社‼」
ということを、モスバーガーも目指すと。
当社もまだまだ小さい会社ですが、私も本当にスタッフの家族に「素晴らしい会社」と言ってもらえるような会社をみんなと一緒に作っていくことを決意しました。
本当に貴重な講演でした。
主催者や開催スタッフ、また、受講する時間を作ってくれたスタッフ感謝いたします。