銀行融資状況
2019.05.17

先日、懇意にしている不動産会社、建設会社の経営者と食事をする機会がありました。

市況や各々の業況など、情報交換も含め、長い付き合いなのでいろいろな話をしたのですが、最近はみな共通して感じているのは銀行の融資が厳しくなってきていること。

スルガ銀行の問題は、北海道にまで大きな波紋を作っています。

食事をした仲間はみんな、住宅などの実需を基本とした事業を行っているので影響は限られていますが、知人の中で、今、本当に厳しくなってきているのは、アパート、賃貸マンションなどの開発、売却を行っている投資、収益物件を扱う業種です。

噂には、完成し売却確定していた物件の融資が通らず、キャンセル、次のお客様も見つからない、会社の体力によっては危機的状況ということも聞きます。

また、近年購入したお客様も、想定の利回りの設定が高く、当初設定の家賃では募集をかけても入居者が入らず、空室のままでは月々の返済が不可能になってくる方も、出てきているとのことです。

しかし、一旦、銀行の融資に制限がかかり、お金が止まるので、新規物件の供給が少なくなり、新築の競合物件が減少、市場は少しは落ち着く方向に向かうと思われますが、メールやお電話にて賃貸物件のオーナーさんから、任意売却についてのお問い合わせは増えています。

当社では、まず、現地を確認し、入居率を改善するご提案から行い、銀行へのリスケのご相談、最終手段として、任意売却と進めます。

皆様にお伝えしたいのは、できるだけ早い対応が傷を浅くし、賃貸事業の再生を可能にします、もし苦しい状況であれば、早目のご相談をお勧め致します。

最近は、2年前に取得した、アメリカ合衆国公認の資格「CPM(不動産経営管理士)」の資格が役に立っています。

ご相談頂く、皆様の大事な資産を、守ることに貢献したいと思います。