先日、不動産マーケティングの勉強会に参加しました。
新型コロナの経済に対する影響が続いています。
私が所属する奉仕団体でも、宿泊や販売、インバウンドからの売り上げが大きかった業種のメンバーが、残念ながら退会しました。
しかし、私たち不動産業については、同業の友人や取引先などとの対話の中では影響は感じられず、土地は少ない、多少相場より高くても成約に到る状況が続いています。
中古マンションの成約価格も、住宅産業新聞には2012年と比較し、昨年は一戸当たり631万円、成約価格が上昇との記事がありました。
ただ、マンションは在庫が増え、多少成約に減速感はあるものの、まだまだ鈍いというまでは感じません。
その要因が勉強会の中で理解できました。
コロナによる企業倒産防止の為に、無金利融資などによる経済対策、それにより損益は赤字でも、資金は潤沢にある為、企業は維持される。
そして、それでも資金はまだ余剰、運用する先に株や不動産にお金が流れ、株はバブル期を超える勢いで上昇基調、不動産もテレワークの普及で住宅の需要が増加、土地や中古住宅は堅調に動く。
しかし、三大都市圏を中心に不要になった中心部のオフィス需要の減少、企業業績悪化で、企業の不動産資産売却が進み、公示地価が6年ぶりに減少に転じた。
その中でも、全国上昇率10位以内に、北海道が7地点が入る。
海外からも根強い人気の倶知安町が3地点と日本ハムファイターズのボールパークが建設される北広島市が4地点。
少し先の未来を考えても、2030年の札幌オリンピック開催、北海道新幹線札幌延伸と大きなイベントがあり、個人的にはまだ市場は上向きと感じます。
ただ、急激な時代の変化が起きていることは強く感じます。
コロナ支援策が無くなっても、以前の状況に戻るのかと考えればそうではないでしょう。
私たちが持つノウハウ、「任意売却」が必要となることは社会にとって良いことではありませんが、もし、万が一が起きた時は、また、普通の生活を取り戻せるように、サポートしたいと思います。