春の羊蹄山
2015.04.18

先週、任意売却で成約していた住宅の売却決済と引渡しの為、道南に出張してきました。

 

売主の小泉様(仮名)からご相談の電話があったのは昨年の11月、雪もうっすらと降り、年末に差し掛かっていた時期でした。

急な事情により小泉様は勤務先を退職した為、住宅ローンの返済が来月以降不可能になったとの相談でした。

こだわりを持ち、愛着の合ったご自宅だったのですが、何とか売却し残債をできるだけ返済、生活を立て直したいとのご希望でした。

 

ご相談の際、奥様が流された涙と小泉様の表情にご夫婦二人のご自宅への愛着の深さと仕方なく手放さなければいけないやるせない気持ちを強く感じました。

 

小泉様は任意売却の相談の際はまだ住宅ローンの返済が遅れていなかった為、銀行から保証会社(サービサー)に債権が移行したのが1月、販売開始が2月でした。

販売開始後、オープンハウスを開催し、内覧に来て頂いた加藤様(仮名)にご購入頂いたのですが2階リビングからの隣接する小川の風景(春は桜が一面に咲きます)や、天然木材を使ったフローリングや珪藻土の壁、照明は間接照明等小泉様のこだわりに共鳴して頂いたことが大きい要因だったと思います。

 

銀行でのお金の支払いや登記の手続きを完了後、住宅に移動し設備等の説明を行い、お引き渡しをしたのですが最後に加藤様から小泉様に

 

「 大事に使わせて頂きます。 」

 

とのお言葉がありました。

私はそばで立ち会いながらその一言には小泉様のご自宅に対する思いを最初に相談頂いた時から深く感じていたので、本当にうれしく思いました。その際、奥様も涙ぐんでいたように見えましたが、全部の手続きが終了し、ご夫婦と握手をした時の新しい生活に向かっていく明るい表情が今回の加藤様にご購入頂き本当に良かったなと思いました。

 

小泉様は就職先も決まり、以前よりは収入は大幅に下がってしまったもののご夫婦二人で生活していける見通しもたち、新生活を開始しました。

 

出張の帰りに休憩で立ち寄った道の駅からまだ雪をかぶった羊蹄山がとてもきれいだったので写真を撮りました。

 

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これから温かくなり、雪も解け春になり花が咲くように小泉様もご夫婦で仲睦まじく新生活をスタートしていくことを心よりお祈りいたします。